地域密着ではなく地域そのもの
【今日はちょっと長めのブログです】
もうすぐ終わる丁子屋430年目の今年、僕自身も結婚&入社20年になり、ありがたいことに小学校や大学などで話してって言われる機会もいただいてます。
就職経験も入社試験すら受けたことのない僕です。たくさんの失敗と共に色々あったのをちょうどよい機会なので振り返ってみました。
こんな内容をしゃべってます
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2006年に入社してそこから10年くらいは僕の空回り時代。
上がらない売上、全く減らない赤字、そんな目の前の数字に囚われ、家族やスタッフとの関係もあまり良くありませんでした。相談もせずあまり信用もしてなかったのかも。
・旅行社に団体バス旅行に組み込んでくださいって営業に出かけるけど、全く成果は上がらず
・経費削減のため安価な食材に切り替えた結果、漬物農家さんが廃業
・とろろ以外に色々あった方がってことで調理場には手間のかかる料理を箱膳として詰め込んでみたり
・スタッフからの意見に耳を貸さず、原価割れしてる料理を販売し続けたり
もっと最悪なのは
大事な子供の出産の時に仕事を優先させてしまったり
妻からのアドバイスも「現場にいない人間にはわからないだろ」と一蹴してしまったり
数字を追いかけるばかりで、本当に大切なものが見えてなかったというよりも、
見ようとしなかったのかも。
赤字だから、仕事だから、14代目の僕がなんとかしなきゃってことに囚われてて。
大きく方向が変わったのが2015年妻の入社。
その前に少しずつ変わり始めたのが2010年ごろから自然薯生産者と蜜に関わるようになり、その苦労や思いを飲食店としてちゃんと伝えなきゃと思い始めてからかなと振り返ります。
家族をはじめ、日々丁子屋の最前線で頑張ってくれるスタッフ。そして自然薯生産者など丁子屋に関わっていただいてるみんなと良い関係にならなきゃってところから、たくさんの信頼を失いながら、嫌な思いもさせながらこの理念にたどり着きました。
そこからようやく「みんなの丁子屋」に近づけるかなと想像できるようになりました。


①長田西小学校3年生「地域の宝物」
「僕たちの住む丸子の宝物といえば・・・丁子屋だ!」
と、小学生自身が選んでくれて「じゃあ丁子屋さんの話聞いてみよう」という流れ。
まずはとろろって何?ってとこから入って

「江戸時代から丸子といえばとろろだったんだよ」って話⬇︎

でも鉄道開通と同時に宿場がすたれて・・⬇︎

頑張ってくれる農家さんがいるからおいしいとろろを提供できるんだ↓

丁子屋からもう少し「丸子」全体に話題を広げ、僕自身が宝物って感じる素敵な場所の紹介

ネットでは載ってないような地元のレジェンドじーちゃんたちからきいた、目からうろこの丸子川の話↓
最初からこの位置に丸子川があったわけではなくて

整備される前は平たんなところを大雨が降る度に自由に川が流れていたが、
➔武田信玄が整備したことで人が暮らせる土地ができ
➔豊臣秀吉が北条攻めのため東海道の下地を整備し
➔徳川家康が宿場制度をしいたことで東海道が発展していったこと
で、みんなの通学路が今「日本遺産」になっていること&あの坂本龍馬とかも通っていたかもしれないこと↓

それ以外に。
日常にもある僕の好きな丸子↓


「みんなも通学路とかよく見てみたり、おうちの人とかに聞いてみてください」
「そしてまた面白いことあったらおじさんに教えてください」って感じです

静岡市では小中一貫教育と言って小学校6年、中学校3年間を通じて地域のことを学ぶスタイルがここ数年広がってきてます。最終的には職場体験を経て、「中学生の自分たちが地域課題に対してどう貢献できるか」を中学3年の授業でプレゼン発表します。
未来への種まきのお手伝いができてありがたい限りです。
さらに今年は先生方自ら「子供に教える自分たちがこの地域のことをもっと学ぼう!」と小中学校合わせて100名の先生方にお話しする機会もいただきました。
歴史や自然薯のことばかりでなく、借金のことや経営のこと、まちづくりのことなど、
質問によって話題は自由に広がっていくのが面白かったです。
https://chojiya.info/blog/category/mariko

こちらは2023年に話した時の小学生が描いてくれたイラスト
嬉しかった~♪↓

場所は変わって⬇︎
②11月6日静岡県立大学にて「地域食材の食文化について」

ここ数年県立大学さんからもお声がけいただいてます。
こんな内容⬇︎
・今も変わらず浮世絵に描かれた風景を目指してる話(生産者,丁子屋,家族,スタッフ,地域の幸せ)
・丁子屋と静岡県の自然薯栽培50年の話(自然薯泥棒と言われてしまった12代目の話から)
・自然薯の価値を高め、価格を上げることを目的とした丁子屋の取組(商品開発から日本初となる機能性表示登録まで)
・(番外編)14代目という使命や売り上げより、家族やスタッフ・取引先など大切にすべき人たちを大事にできなかった私個人のしくじり体験を踏まえ、今に至った話。
めちゃめちゃ赤字の年も多かったり、
営業の数字や利益のことも話すので、割と食いついてくれます(^_-)-☆

そして最後はだいたいこれで締めくくります。
自分が暮らす地域に訪れた外国人に対し、「何もないよ、ここは」って言っちゃうか。
「よく聞いてくれた!」って自分の好きな場所を紹介できるか。
間違いなく僕は前者で、これを言える大人になりたいなと10年くらい前から思い始めました。

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431年目を迎える来年。
現場では20年ともに頑張ってきた料理長が退任し、僕より若い世代にバトンタッチしたり。
地域では長く応援してもらってきた先輩からまちづくり協議会理事長を拝命したり、東海道の大先輩が亡くなり素敵なお孫さんが参加してくれたり。
大きく変化する役割の中で、今できることを探しながら。
理念にあるようにみんなが安心できる場所・仕組み・関係性をめざしていきたいなと思います。
素直に、無理せず、ホウレンソウと感謝を忘れずに。。。
来年からもよろしくお願いいたします。
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時間が余ったらしゃべってる番外編↓
ぺらっぺらな僕を支えてくれてる言葉

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