各部屋で感じる広重
お客様にはご迷惑をお掛けする場面もあるのですが、新人スタッフは必ず迷子になる丁子屋店内。
8部屋、180席からなり各部屋には丸子や静岡、丁子屋に関わりのある歴史上の人物の名前をもらっています。

●丁子屋店内のバーチャルツアーはこちらから⬇︎
https://discover.matterport.com/space/1WmHL4b8KuL
提供:合同会社Cohare
今日はその中で、4部屋をご紹介します。
今回記事を書くにあたり気づいたことなのですが。
ほんと偶然ですが、どの部屋でも広重さんを感じる調度品(ほとんどがお客様からいただいた寄贈品)がありました。
【一九さんの部屋】
明治、大正時代の部屋(1900年前後)で、岡本太郎さんもこの部屋でとろろ汁を召し上がってます。
12代目が婿入りした当時、この部屋と弥次・喜多さんの部屋しかなく、これらの部屋で暮らしながら、昼間はお客様に使ってもらってたとか。
で、押し入れの中で寝てたとか。。。
この部屋には静岡市出身である十返舎一九さんにちなんだアイテムも隠れてますよ。

【宗長さんの部屋】
1977年築、「そうちょう」さんの部屋で、丸子の名刹「吐月峰柴屋寺(とげっぽうさいおくじ)」を建てた宗長法師の名前からとってあります。
吐月峰さんのインスタはこちら⬇︎
https://www.instagram.com/saiokuji.shizuoka?igsh=MTl0YXJzdXR0M2l5OA==


【弥次さんの部屋】
1960年に建てられたこの部屋、1970年の茅葺移築時に元々あった街道沿いから40mほど移動し現在の場所に。
私(14代目)が子どもの頃はもっと古びた内装でしたが、13代目の時にリノベーションして開放的な空間になりました。

【広重さんの部屋】
言うまでもなく丁子屋メインの部屋。1982年に建てられ、それ以来バブルもコロナも乗り越えて、多くの皆様を出迎えてます。
広重さんの浮世絵(復刻版)全55枚を眺めながら、とろろ汁をすすれば、まさに東海道の旅人気分を味わえます。

お隣には広重さんをオマージュしたトイレ「広重ブルー」も
●詳しくは杉江建設さんホームページへ⬇︎
●さらに詳しい部屋のご紹介⬇︎
そしてこの度、
広重の風景を再現した茅葺の一部修復作業も無事完了を迎えます。



#丁子屋 #茅葺 #峯正也 #歌川広重 #十返舎一九 #宗長 #吐月峰柴屋寺 #Cohare #杉江建設
舞台裏に愛を込めて
通称「お芋やさん/芋洗いさん」
ひたすら自然薯を洗い続けるという丁子屋の縁の下を支えるみなさんの作業場です。
芋すり加工場と同様、7~8月の工事でこちらもリニューアルしました。


3人体制から4人体制で作業できるようになりました。
丁寧な左官工事のおかげで水はけもよくなりました。

小刀やピーラーを使って1本1本が手作業になります。
ただ傷みを削ればよいというわけではありません。
皮と実の間が一番香りが残るところ。
だから「芋洗い」さんたちがいかに皮を残すかによって、できあがりのとろろ汁の風味が変わってくるといっても過言ではありません。とにかくそこに意識を集中してくれています。
さらに、
農家さんから預かった自然薯は最長で約1年間冷蔵保存しますので、正直傷むものもあります。
また、凹凸があったり、曲がっていたり、形もすべてがまっすぐきれいなものばかりではありません。
農家さんもできる限りの工夫を重ね良いものを作ろうとしてくれてはいますが。。。
なにしろ相手は自然だし、自然薯は土の中なので工場のようにすべてを把握・管理するにはあまりにも限度があります。(工場だって緻密な計算や管理があるとは思いますが)
「芋洗い」さんたちは個性豊かな自然薯1本ずつと向き合いながら、お客様からは見えないこの場所で、日々洗い続けてくれています。
だから僕はこの場所をとても大切に思うし、この後姿が好きです。
だからこそ、今回の改修工事は以前よりやりたかったことで、今回無事に終わって、素敵な場所に仕上げていただいてほんと嬉しく思っています。
レストラン経営者としては
そうした生産現場・加工現場のこともほんの少し想像してもらいながら、僕たちのとろろ汁を楽しんでいただけると嬉しいです。
そして「おいしかったよ」の声が、(生産者も含め)また僕たちの明日への糧となります。
#丁子屋 #静岡県はとろろ県 #芋洗いさん #自然薯 #丸子
まだまだ進化する②いもすり室新設
もともと冷蔵庫のあった空間は
より衛生的な加工部屋を作ろうということで⇓




1か月間の工事期間を終え
ギリギリお盆直前に稼働開始となりました!
工事関係者の皆様ありがとうございました。
岡崎建築㈲さん
光洋冷機㈱さん
鈴木設備工業所さん
㈲丸子電機さん
永野左官さん
㈱秋山機械さん
ほとんどが丸子に拠点を置く事業者さんで、写真の職人さんはもう50年近く丁子屋に携わってくれてるそうです。その他親子2代にわたり電気関係を支えてくれてる電気屋さんとか。
スタッフや自然薯生産者はもちろんですが、こうした土台部分をしっかりしてくれる業者さんがいてくれるからこそ、安心して営業できます。
皆さん、いつもありがとうございます。
12/9(火))営業いたします
11:00〜14:00(L.O.)
●営業時間中のお電話
お受けしかねる場合がございます
営業時間外にご連絡いただけるとスムーズです。
●ご来店時の受付
店頭タブレットにて受付しております
●ご予約
※基本的にご予約制ではありません
・お座敷の個室のみ有料でご予約お受けいたします(繁忙期を除く)
・お部屋料金 1部屋/平日¥1,100 土日祝¥1,500
・4名様よりお受けいたします
・土日祝日は20名様以下
・入店は12:00までにお願いします
※お正月、G.W.、お盆、連休などの繁忙期はご利用いただけません。ご了承ください。
※お食事以外でのご利用はご遠慮願います。
※夜は混み合うこともなくスムーズにご案内できます。
●営業時間
平日 11:00〜14:00
土日祝 11:00〜15:00(L.O)
16:30〜19:00(L.O)19:40閉店
●お支払い方法
クレジットカード各種、paypayをご利用いただけます









