丁子屋 十四代目ブログ

ホーム > 丁子屋 十四代目ブログ > 歴史資料館・特別展
カテゴリー:歴史資料館・特別展

【特別展示】一九さんが描いたすりこ木

歴史資料館・特別展

十返舎一九さんってご存知ですか?

「じっぺんしゃいっく」

この字面、歴史の教科書とかでなんとなく見覚えあるって方もいるかもですが。

 

 

なんと、

日本で最初のプロの作家さんなんです。

最初は周囲からも「絶対ムリ」とも言われたそうですが、

30年以上売れ続けた大ベストセラー『東海道中膝栗毛』の生みの親

 

しかも静岡市出身!

さらに、今年が生誕260年!

 

ついでに言うとわれらが一九さん、

大河ドラマで話題の蔦屋重三郎に見出された作家の1人だそうです。(そのうち出てくるんじゃないかな?)

 

丁子屋にとっても、東海道にとってもすごく大切な人だし、今年はとても旬な人物なんです。

 

 

ということで、

丁子屋店内で常設してる

⬆︎「東海道中膝栗毛」と「一九さんの弁当箱」に加え、

一九さんが描いた「すりこ木」掛け軸を特別展示いたします

祖父(12代目)のコレクションの一点です。

丁子屋ならではの作品をぜひご覧ください

※残念ながら丁子屋のために書かれた作品ではありませんが

 

【特別展示】2025年7月4日(金)~9月3日(水)

12代目の時よりご縁いただいている静岡大学小仁田先生より説明文を拝借しました。

面白情報をいつもありがとうございます。

※文末の「駿府コーナー」は丁子屋店内にはありません

狂歌の文末に

「丸くなるこそ 家内安全」とあります。

 

いぼはあるけど生海鼠(ナマコ)じゃないとか

枝はないので覇王樹(サボテン)でもなくとか…

 

すりこ木のことをいろいろおちゃらけて表現しつつ、

夫婦げんかもするしいろいろあるけど

最後には「丸くなるこそ家内安全」とおさめられてます。

●かわいいすりこぎ法師はコチラ↓

『家財繁栄抄』国会国立図書館デジタルコレクション 

 

●おなじく一九さんのすりこ木↓

『滑稽旅賀羅寿』ARC古典籍ポータルデータベース

 

~~~~~~「擂り粉木画賛」(すりこぎがさん) 十返舎一九画賦~~~~~~~~

摺り子木はもともと山椒の木であって、イボはあるけれどもナマコではなく、枝はないのでサボテンでもない。鳥羽絵には擂り粉木に羽が生えて、空を飛ぶという絵があるが、切匙(せっかい)のように「うぐいす」の異名はない。トンビの鳴き声「ぴーひょろろ」ではないが、とろろを摺るのと味噌をするのに使うだけ。ただ、握られるたびごとに下女の心を(性的な連想から)落ち着かなくさせるいたずら者である。おかみさんの焼き餅、夫婦喧嘩も、とかくこの摺り子木から起こるに違いない。

 

両足を摺り子木として、足が棒になるほどただ稼ぐのが良い。

使い続けて表面が丸くなるのが家内安全の印だ。

 

注釈  

〇鳥羽絵(とばえ):『鳥獣戯画』を書いた鳥羽僧正を元祖にして江戸時代に流行った戯画。漫画のようなもの。

〇切匙(せっかい):しゃもじを半分に切ったような形の木製のへらで、今のゴムべらのように、すり鉢などの中をかき落とすのに使う。古く、女房詞で「うぐいす」と言った。 摺り子木とすり鉢は、形状から男女の譬喩として使われ、江戸時代の絵本類でも、夫婦喧嘩が描かれるときにはすり鉢と摺り子木を持っているのがお約束のようになっている。

『東海道中膝栗毛』丸子でも、とろろ屋の夫婦が喧嘩して、とろろを台無しにしてしまい、弥次喜多が食べられない場面が描かれている。なお、屋外の十返舎一九記念碑参照。

 (小二田誠二)

 

せっかい⬇︎

 

 

 

 

————————-

 

また、会期中静岡市歴史博物館ではさらに詳しく、濃い内容で特別展示が開かれています。

そちらもぜひ!

十返舎一九と蔦屋重三郎

2025年7月5日(土)~8月24日(日)

 

 

~~~追伸~~~

歴史博物館内にあるハグコーヒーさん

静岡で人気のコーヒー屋さんなのですが

https://www.instagram.com/hugcoffee_shizuokacitymuseum?igsh=c3ByNHl2bjltc3Nv

 

このタイミングでこんなシール販売されてます⬇︎

是非ゲットしてください。ハグさんの各店舗で販売中です。

 

僕らの街の風景には コーヒーはもちろん、こんな歴史もありますよ。

と、伝えてくれてるようです

7/5,6(土、日)ハグさん丁子屋店内にて出店します。

 

#十返舎一九 #蔦屋重三郎 #東海道中膝栗毛 #静岡市歴史博物館 #hugcoffee #丁子屋 

一九さん 生誕260年!(静岡市民)

歴史資料館・特別展

十返舎一九(じっぺんしゃいっく)さん

間もなく生誕260歳を迎えます!
2/8(旧暦ですが)

それに合わせて
店内資料室にある一九像でお祝いしてみました♪

ほとんど知られてはいませんが。

 

実は静岡市出身で、

日本初のプロの物書き。

そして我らが「弥次さん・喜多さん」の生みの親。

 

誰やねん!

て思われる方はこちらご参照ください⬇︎

日本初!旅ブームを起こした弥次さん喜多さん駿州の旅

 

 

 

代表作「東海道中膝栗毛」では
店主と女将の夫婦喧嘩に巻き込まれた主人公のヤジキタはとろろ汁を食べ損なうシーンが描かれています。

何より素敵なのがこの辞世の句
「この世をば どりゃ おいとまに せん香の 煙とともに 灰左様なら」

今年一年は
260歳をお祝いし、我らが一九さんを知る&楽しむことを提案していきたいです。

 

 

 

その他館内資料館では

一九さんが使用したとされる弁当箱や江戸時代の「東海道中膝栗毛」も展示しております。

 

 

女風呂覗いてたら天井が抜けて落ちちゃうとか、膝栗毛は教科書には載せられないような、はちゃめちゃなストーリーが満載なんですが。

 

主役の弥次さん喜多さん。

実は今で言うところのボーイズラブなお2人という説もあります。

 

あくまで主観でしかありませんが。。。

うっかり八兵衛みたいなおっちょこちょいがいたり、ボーイズラブな方がいたり

 

多様性と言われる昨今ですが、

もしかしたら今以上に個性も失敗も受け入れあった時代があったのかもしれませんね。

 

 

 

で、

なんでだろう?と考えたときに。

 

「生きること」が今よりももっと困難だったとしたら。

今あることが当たり前じゃなく「有難い」ことだとすると。

 

全てを受け入れて楽しんじゃえ!

 

みたいなテンションだったのかもな。

となんとなく思いました。

 

 

 

 

#生誕260  #十返舎一九 #10月19日は一九の日 #丁子屋 #とろろ汁 #東海道中膝栗毛 #東海道五十三次 #丸子

 

「グッドデザインしずおか特別賞」「新商品コレクション金賞」受賞

東海道のこと

なんともめでたいダブル受賞となりました!

①#宿場なう〜道(東海道)がつなぐ53宿STORY 〜

「グッドデザインしずおか2021特別賞」

 

②丁子屋の冷凍とろろ汁

「静岡県新商品セレクション金賞」

 

①#宿場なう

「ともだちのともだちはみな友達」ということで、どなたかの紹介で繋がっていった「なう」な宿場の繋がりを地図にしてみました。一人一人にインタビューし、宿場やお店の歴史、ご本人の取組や想いなどをパネル化。資料室にて江戸時代の浮世絵とともに2年にわたってパネル展示していった取組です。

真っ白だった地図は残り6カ所で埋まります。この人の繋がりの中で、これから先どんなことができるのか。2025年の大阪万博の時には、江戸時代にも負けないくらいの元気な宿場で、大勢の皆さんをお出迎えできればいいなと思います。

「なう」な宿場人がつながる#宿場なう

 

②冷凍とろろ汁

構想から2年、コロナ禍というタイミングでデビューした丁子屋の自信作です。パートナーの(株)信光さんと共に開発。素材と製法にこだわり、店頭のとろろ汁を再現した商品です。流水で15分で解凍でき、そのままご飯にかけるだけの手軽さも好評です。

金賞受賞の特典として各所で販売もしていただきました。

https://www.at-s.com/sp/news/article/shizuoka/997178.html

 

これからもたくさんの可能性を探りながら、精進していきます。

 

#宿場なう #東海道五十三次 #丁子屋の冷凍とろろ汁 #信光 #丸子宿 #静岡県はとろろ県 #グッドデザインしずおか #静岡県新商品セレクション #丁子屋

 

 

 

丁子屋ショップサイト

丁子屋営業状況

7/14(月)営業いたします
11:00〜14:00(L.O.)


※7/19(土)安倍川花火開催につき15:00まで
夜営業はありません。


●電話でのお問合せはご遠慮ください

営業時間外にご連絡いただけるとスムーズです。

●ご予約
※基本的にご予約制ではありません

・お座敷の個室のみ有料でご予約お受けいたします(繁忙期を除く)
・お部屋料金 平日¥1,100 土日祝¥1,500
・4名様よりお受けいたします
・土日祝日は20名様以下
・入店は12:00までにお願いします
※お正月、G.W.、お盆、連休などの繁忙期はご利用いただけません。ご了承ください。
※お食事以外でのご利用はご遠慮願います。
※夜は混み合うこともなくスムーズにご案内できます。

●営業時間
平日  11:00〜14:00
土日祝 11:00〜15:00(L.O)
    16:30〜19:00(L.O)19:40閉店

●お支払い方法
クレジットカード各種、paypay、LINE Payをご利用いただけます

トップに戻る