丁子屋 十四代目ブログ

ホーム > 丁子屋 十四代目ブログ > 自然薯のこと
カテゴリー:自然薯のこと

みんなで育てる静岡県の自然薯

自然薯のこと

#静岡県はとろろ県

①毎年恒例の自然薯の畑の視察を行いました。

今回話題に上がったのが夏の水やり。

数年来続く高温障害で自然薯も大きな被害を受けています。

 

でも、2年前より昨年、昨年より今年と、苦い経験を活かして、水の管理方法が数段レベルアップしてるように思います。

 

お互いの畑を見ながら、説明を聞き質問をする。

シンプルなことですが、このやり取りの積み重ねが良い自然薯を育てる1番の環境なんだと思います。

 

今年も収穫までよろしくお願いします

 

●お茶をやめて新たに畑を増やす

一言で「増やす」と言ってもそこまでには長い道のりがあるようです。

・お茶の根を引き抜く(茶こぎ)

・出てくる石を取り除く

・水はけが良い土地に設計するため土の盛り方や、傾き、高さなどを計算しながら作るそうです。

もっと色々あるのでしょうが、これらを通常の自然薯栽培の傍ら進めていきます。さらにはお茶など他の作物の作業も考えながら、年間のスケジュールを立てて進めるんだそうです。

 

生産者により目的は違うかもしれませんが。

新しい畑を増やすのは、生産量を増やすことも一つですが

「畑を休める」ことが大きな目的と言われています。

毎年同じ畑で作り続けると、土の栄養バランスが崩れ、畑が疲れてしまう。そうすると、そこでは良い自然薯が取れにくくなってしまうということから、2〜3年に1度畑を休めることが理想。

そのため、転々と畑を移しながら栽培する計画を立てる人が増えてきました。それも全て良い自然薯を作り続けるための対策なんだそうです。

 

 

 

⬇︎これらの石は全てこの畑から手作業で取り除かれたもの。「とってもとっても取り切らない」とのこと。

 

●網室を作る

風、雨、土など自然環境とどう向き合うかはとても大切。

風に対しては網室を作ることが効果的なのですが、物価高の影響で同じものを作るのに、以前の1.5〜2倍以上の経費がかかります。

そこで廃業した別の農家さんのハウス資材を譲り受け、お互いに協力しながら自前で網室を作ってしまう農家さんもいます。本当に驚きです。

見よう見まねでっていうけど、本当にすごいと思います。

 

水や風の抜け方など土地の性質を知り、

(他の作物も含め)年間の作業スケジュールを組み立て、

さらに、

病気や害虫、台風など日々変化する自然と向き合って対策をとり続ける。

場合によってはハウスを建てたり、専用の機械を考案しちゃったり。

 

百のことをするから「百姓」なんだと聞いたことがありますが、まさにだなと痛感します。

 

そんな自然薯を僕らは使わせてもらってる、

この責任とみんなの誇りはちゃんと伝えて行かなければと、

飲食店として、人として、そんなことを感じながら、このブログを書いてます。

 

 

 

 

8〜9月にかけて自然薯の甘酸っぱい花の香りが畑に広がります。

 

 

 

 

②静岡県自然薯研究会

みんなで情報共有してお互いを高め合う仕組みは「静岡県自然薯研究会」でも行われています。

 

●栽培技術情報交換会 2025.8.22

・グループLINE上で写真をあげる⬇︎

・その写真について説明&質問を繰り返し対策案を伝え合う⬇︎

やはりこちらでも夏の高温対策はみんなの課題となっています。

昨年の失敗をみんなで防げるように「こんな新しい資材があるよ」など、YouTubeで上がってる情報などを若い世代の生産者がみんなに情報提供してくれます。

 

祖父(12代目)の時から約50年続く自然薯研究会は県内様々な地域の生産者が、多世代に渡り加入している組織です。

そこには50年分深化し続けている「信頼」を基にした関係性が築かれています。

 

約30年前の自然薯⬇︎

今の自然薯がどれだけ高い品質で栽培&統一されているか、見ただけでも一目瞭然です。

それは間違いなく研究会を中心とした50年間の挑戦の賜物だと言えます。

丁子屋の生産者グループ、そしてその生産者も参加して研鑽し合う静岡県自然薯研究会

こうしたやり取りや関係性が静岡県の美味しい自然薯の最先端で行われています。

 

 

#在来作物 #自然薯 #60号 #丁子屋 #とろろ汁 #東海道53次 #丸子宿 #静岡 #静岡県自然薯研究会

生産者と植え付けお疲れ様会

自然薯のこと

#静岡県はとろろ県

 

【生産者ととろろパーティー】

前からやりたかったのですが、ようやくの実現です。先日、生産者を招待して植え付けお疲れ様のとろろパーティーを行いました。

 

この様子、実は

8月16日(土) 8:00〜

S-Wave「saturday nature シャングリ・ラ」

https://www.jcbasimul.com/swave

↑こちらにてラジオ放送があります。ぜひお聞きください。

 

 

 

 

そして厨房にも入ってもらい自ら揚げ物にも挑戦。
厨房スタッフのレクチャーを受け、苦戦しながらも楽しんでくれてました。

 

 

 

「出来上がりが見えないから自然薯は掘り取るまでわからない、博打みたいなもんなんだ」
と言ってましたって、、、スタッフの心にも響くものがあったようです。

 

作ってくれる人がいなければレストランは営業できません。

その人たちと触れ合うことも現場スタッフにとっては貴重な体験となったようです。

 

【作り手と使い手】
この協働関係が続くことで丁子屋の味も歴史もつながっていきます。

ますます多くの方に喜んでいただければいいなと思います。

 

そのためにはまずは自分たちが楽しく、そしてこの丁子屋との関わりの中で、お互いを高め合いながら、幸せな時間を過ごしていけることが大事だなと思います。

 

 

生産者からの話を直接聞いて「とろろ道入門所」はますますパワーアップしていきます。

次回開催は8月24日(日)15:30~
夏休み、お子さんとのご参加でもお友達同士・ご夫婦でのご参加でも♪
Let’s とろろパーティー! お申し込みはこちらから⇓

https://manaviva-suruga.com/tour/LIFE.html

 

#丁子屋 #自然薯 #swave 

8/3,24 とろろ道入門所

自然薯のこと

「浮世絵にも描かれた400年続く老舗の~~~」

みたいなイメージを膨らませて楽しみにご来店いただく方も多くあります(それ自体は大変ありがたいのですが)

 

私個人としては

「ここだけの味/ここだけの空間」を求めてくるお客様の期待に日々応え、どんなに忙しくても頑張って対応してくれるスタッフあってこそだなと感じます。

 

 

だから14代目じゃなくてそんなスタッフがもっと主役になる仕事が作れたらいいな~と常々思っていたのですが。

 

昨年より静岡市感動体験のまち創造事業に参画し、体験プログラムの商品化を目指すこととなりました。

 

そして

WAmazingさんに伴奏支援していただいてるおかげで、みんなでワイワイいいながらスタッフ主役の体験プログラムの商品化が劇的に進んでいます。

 

まさにイメージ通り

 

スタッフとて最初からすり鉢がうまく使えるわけではありません。

(ご自宅にすり鉢がないってご家庭も結構ありますもんね)

 

 

料理長直伝でとろろづくりのポイントを学びます。

おろし金ですりおろす
➔すり鉢&擂り粉木であたる
➔卵やマグロの煮汁など丁子屋オリジナルの下味
➔自家製白みそ&カツオだしの味噌汁でのばす
➔つーとんとんを見極める
➔完成!!

 

 

「つーとんとん」???

 

このプログラムの、いや丁子屋のとろろ汁を作るうえでの大切なキーワードです。

 

「つーとんとん」の見極めは・・・・やはり体験するしかないのです。

 

 

そして、

とろろ汁を語るならまずは生産者の声を聞かなきゃ!

 

ということで植え付けを終えたばかりの生産者お疲れさん会も兼ねて、ノンアルでとろろパーティー🎉

「掘り上げるまでわからない博打みたいなもんだよ」と、その苦労を肌で感じました。

 

「作る人がいて 調理する人がいて そして食べる人がいる」

これでようやく「静岡県はとろろ県」が完成します。

 

 

 

入門された方に授与される証明書

大切な方を『とろろ汁で』おもてなしすることで初めて「とろろ道」は開かれます。ぜひご家庭にて実践していただきたいです。

忘れないように七箇条としてとろろ道のポイントをまとめてあります⬇︎

次回開催は8月3,24日(日)15:30~
夏休み、お子さんとのご参加でもお友達同士・ご夫婦でのご参加でも♪
Let’s とろろパーティー!

お申し込みはこちら⬇︎(manavivaサイトに移行します)

https://manaviva-suruga.com/tour/LIFE.html

 

【 入門所詳細情報 】

・料金/税込み
(大人)6,600円/(小学生~大学生)4,400円

・体験内容
座学:浮世絵から見るお江戸妄想体験&静岡県はとろろ県(講師14代目) 
体験:とろろすりおろし体験
お食事:自然薯・みそなど素材から味わい、調理法による味と香りの変化を楽しんでもらうフルコース、デザートには選べる特製アイス(自然薯・むかご・みそ)(3,300円相当)

お写真の甘味がアイスに代わります⇓

 

#静岡県はとろろ県 #とろろ汁 #丁子屋  #Swave  #自然薯 #とろろ道入門所 #manaviva

丁子屋ショップサイト

丁子屋営業状況

9/12(金)営業いたします
11:00〜14:00(L.O.)


●電話でのお問合せはご遠慮ください

営業時間外にご連絡いただけるとスムーズです。

●ご予約
※基本的にご予約制ではありません

・お座敷の個室のみ有料でご予約お受けいたします(繁忙期を除く)
・お部屋料金 平日¥1,100 土日祝¥1,500
・4名様よりお受けいたします
・土日祝日は20名様以下
・入店は12:00までにお願いします
※お正月、G.W.、お盆、連休などの繁忙期はご利用いただけません。ご了承ください。
※お食事以外でのご利用はご遠慮願います。
※夜は混み合うこともなくスムーズにご案内できます。

●営業時間
平日  11:00〜14:00
土日祝 11:00〜15:00(L.O)
    16:30〜19:00(L.O)19:40閉店

●お支払い方法
クレジットカード各種、paypay、LINE Payをご利用いただけます

トップに戻る