みんなで育てる静岡県の自然薯
#静岡県はとろろ県
①毎年恒例の自然薯の畑の視察を行いました。
今回話題に上がったのが夏の水やり。
数年来続く高温障害で自然薯も大きな被害を受けています。
でも、2年前より昨年、昨年より今年と、苦い経験を活かして、水の管理方法が数段レベルアップしてるように思います。
お互いの畑を見ながら、説明を聞き質問をする。
シンプルなことですが、このやり取りの積み重ねが良い自然薯を育てる1番の環境なんだと思います。
今年も収穫までよろしくお願いします
●お茶をやめて新たに畑を増やす
一言で「増やす」と言ってもそこまでには長い道のりがあるようです。
・お茶の根を引き抜く(茶こぎ)
・足を取り除く
・水はけが良い土地に設計するため土の盛り方や、傾き、高さなどを計算しながら作るそうです。
もっと色々あるのでしょうが、これらを通常の自然薯栽培の傍ら進めていきます。さらにはお茶など他の作物の作業も考えながら、年間のスケジュールを立てて進めるんだそうです。
生産者により目的は違うかもしれませんが。
新しい畑を増やすのは、生産量を増やすことも一つですが
「畑を休める」ことが大きな目的と言われています。
毎年同じ畑で作り続けると、土の栄養バランスが崩れ、畑が疲れてしまう。そうすると、そこでは良い自然薯が取れにくくなってしまうということから、2〜3年に1度畑を休めることが必要。
そのため、転々と畑を移しながら栽培する計画を立てる人が増えてきました。それも全て良い自然薯を作り続けるための対策なんだそうです。
⬇︎これらの石は全てこの畑から手作業で取り除かれたもの。「とってもとっても取り切らない」とのこと。
●網室を作る
風、雨、土など自然環境とどう向き合うかはとても大切。
風に対しては網室を作ることが効果的なのですが、物価高の影響で同じものを作るのに、1.5〜2倍以上の経費がかかります。
そこでお互いに協力しながら自前で網室を作ってしまう農家さんもいます。本当に驚きです。
見よう見まねでっていうけど、本当にすごいと思います。
水や風の抜け方など土地の性質を知り、
(他の作物も含め)年間の作業スケジュールを組み立て、
さらに、
病気や害虫、台風など日々変化する自然と向き合って対策をとり続ける。
人によってはハウスを建てたり、専用の機械を考案しちゃったり。
百のことをするから「百姓」なんだと聞いたことがありますが、まさにだなと痛感します。
そんな自然薯を僕らは使わせてもらってる、
この責任とみんなの誇りはちゃんと伝えて行かなければと、
飲食店として、人として、そんなことを感じます。
8〜9月にかけて自然薯の甘酸っぱい花の香りが畑に広がります。
②静岡県自然薯研究会
みんなで情報共有してお互いを高め合う仕組みは「静岡県自然薯研究会」でも行われています。
●栽培技術情報交換会 2025.8.22
・グループLINE上で写真をあげる⬇︎
・その写真について説明&質問を繰り返し対策案を伝え合う⬇︎
やはりこちらでも夏の高温対策はみんなの課題となっています。
昨年の失敗をみんなで防げるように「こんな新しい資材があるよ」など、YouTubeで上がってる情報などを若い世代の生産者がみんなに情報提供してくれます。
祖父(12代目)の時から約50年続く自然薯研究会は県内の多くの地域の生産者が多世代に渡り加入している組織です。そこには50年分進化し続けている「信頼」を基にした関係性が築かれています。
丁子屋の生産者グループ、そしてその生産者も参加して盛り上げようとしてる静岡県自然薯研究会
こうしたやり取りや関係性が静岡県の美味しい自然薯の最先端で行われています。
#在来作物 #自然薯 #60号 #丁子屋 #とろろ汁 #東海道53次 #丸子宿 #静岡 #静岡県自然薯研究会
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