第1回静岡県自然薯ミーティング開催!
県内数カ所の自然薯栽培グループの代表者と、様々な学校の先生方とで静岡県自然薯ミーティングが開催されました。
本当は県内各所に伝わるとろろの味付けの違いを食べ比べしてみよう!といった企画だったのですが、コロナ禍により今回はリモート開催。
結論から言うと
やはり「#静岡県はとろろ県」だと確信しました。
わかったこと①広く扱われている在来自然薯「農試60号」の成り立ち
僕や生産者(杉田さん中嶋さん)の父親や祖父の世代たちが開拓してくれた今の静岡の自然薯(農試60号)の成り立ちがわかりました。
県内山中より100種くらいの自然薯を掘ってきて、「味(色)、粘り、香り」の三要素のみで選別し、現状の自然薯が残りました。エントリー№60番だったことから今でも「農試60号」と呼ばれています。ということはわかっていたのですが。下記今回分かったことです。
1977(S52)県内で自然薯栽培開始
1978 第一回自然薯品評会
1979(S54)萩間で試作第1号
1983(S58)選抜された内から3系統に。
まさに僕ら現役世代が生まれた前後に始まった取組が、今なおその種と共に紡がれています。
わかったこと②とろろ汁は地域色豊かな食文化
場所によって味付けの出汁が変わるということは聞いてたのですが、今回さらに詳細がわかりました。
○南伊豆〜伊豆〜御殿場〜中部〜浜松 静岡県内全域→広範囲に渡りかつおだしが一般的のよう。
一部地域では下記のような食べ方もある。
○菊川、掛川→サバ、ワタリガニ、サワラ、アユ塩焼き、干物、
○湖西→ボラ+醤油
○気賀→ハゼ(焼いて干したもの)+味噌
○山間部→干し椎茸、鮎
○西伊豆→塩カツオ、アジ、サンマ
○南伊豆→(山間地域)鶏だし、(家庭によっては)伊勢エビ
ツナ缶やサバ缶の方もいるとか。かつて湖西地域ではボラ漁が盛んで、そうした地域の産業にも関わっていたようです。
中でも南伊豆の「伊勢海老とろろ」はかなりインパクトありますね♪ぜひ食べてみたいです。
自然薯ミーティング
今回は初めまして♪の意味合いも大きいかと思いますが、今後は在来作物としての自然薯を通して、人と自然、環境やそれまでの歴史などなど。様々な観点で自然薯(静岡県)を紡ぎ直すきっかけになればいいなと思います。
僕としては「自然薯だから丁子屋は400年続いてるんだ!」ってことをお伝えできればなと思います。
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ご縁いただいた皆さん、ありがとうございました。今度は静岡県とろろパーティー、ぜひやりましょう!
参加メンバー(敬称略 五十音順)
静岡県自然薯研究会 スギタファーム,松崎町自然薯研究会 田口自然薯ファーム,牧之原自然薯研究会 なかじま自然薯園,菊川市 有限会社佐野舎,湖西市 郷土史研究家,南伊豆町「山里の菜園 やまちゃんち」,丁子屋
【静岡在来作物研究会】https://shizuokazairai.wordpress.com/
静岡大学や静岡県立大学、東海大学、県立高校など様々な学校の先生方から成り立つ会です。
#静岡県はとろろ県 #静岡在来作物研究会 #自然薯 #農試60号 #スギタファーム #なかじま自然薯園 #丁子屋
11/23(土)本日営業いたします
11:00〜15:00(L.O.)
16:30〜19:00(L.O.)
19:40閉店
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