在来自然薯 2019年の種の選抜作業が行われました。
丁子屋で契約農家さんからいただいてる自然薯は在来作物。
とてもデリケートなんですが、その大きな魅力は他の自然薯にはない「香り」そして「上品な粘り」
まずは3年かかって育てられる自然薯栽培の様子をご覧ください。(3分~4分の動画です)
なかじま自然薯園雄一君のところで、丹精込めて育ててくれた静岡県内の農家さんに配るための種。
ざっと一年間を振り返ると
〇3月:種の選抜(粘り・香りの良いものを選抜。次年度のむかご採取用として植えます
(食べるのにはどれも文句なく素晴らしい内容ですが、さらにその中から厳選したものを今春に植え付けます。)
〇5月:選抜された自然薯を植え付け。
〇8月:伸びてきた葉の形や大きさ、その他病気が出てないかを確認。成長途中でもさらに選抜しいていきます。
(この段階で多い時には半分の自然薯が落第となります。)
農家にとって、せっかく育ってきた作物の根を抜き、これ以上育たないようにするこの作業はとても酷だと思います。
でも、よりすぐりの種だけを残すためです。
〇11月育った種(むかご)を採取。
これを県内の自然薯研究会会員さんに配り、それぞれの畑で2年目となる種薯を育てます。
この間、雄一君の作業・そして気苦労は計り知れません。みんなに配るためのむかごができなかったという夢を何回もみるんだそうです。
◎細心の注意を払ってくれている。
・網室内(育てている部屋:風で葉がこすれて傷がついたり、病害虫から防ぐために、網で覆われた部屋で育てます)
に菌を外部から入れたくないので、この部屋に入るのはきれいな服を着て、ほかの作業を始める前、朝いちばんにしか入らない。
・日々の様子を見ながら、状態をチェックします。(自然薯と対話してるよう)
・(むかごは空気中の水分が多いほどできやすい傾向があるため)毎朝一定時間、必ずスプリンクラーで散水する。
などなど。
こうしてようやくできた自然薯の粘り・香りを選抜する作業が行われました。
植付150本⇒掘り出71本(夏場に葉の段階で選抜され、実際に自然薯として掘り出したのは半分になりました)
さらにこれらを「粘り・香り」で選抜し、良いものだけ(花丸・合格)をこの春に植え付けます。
県の農林事務所・農林技術研究所の皆さんにも毎年同席してもらい、この取り組みをお伝えします。
研究機関・生産者(自然薯研究会)・飲食店と畑からとろろ汁までの関係者が
同じテーブルで意見できる関係性はとてもありがたいことです。
ここからさらに双方で対話を重ね、
より良い静岡県の自然薯作りに取り組んでいければと思います。
静岡県自然薯研究会のみなさん
左:(副会長)杉田さん 中:(会長)松下さん 右:(種の管理)中嶋さん
香りが自慢の静岡県が誇る在来自然薯。
とろろ汁になるまでは、このような多くの手間暇を思いを持った生産者さんの苦労があります。
その思いとともに、この自然薯を丁子屋としては応援し、
お客様に最高の一杯を責任をもってお届け続けたいと思います。
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