茅が器に生まれ変わった
1月まで屋根の上にあった茅が器になりました。
それぞれに表情の違いを見せる器。
焼いた時の気温・湿度など様々な条件が重なったこの違いを見せます。
左:㈱渡邊商店、渡邊社長 中:丁子屋、柴山 右:陶芸家、前田直紀さん
去年行った茅葺職人さんとのトークイベントの際、初めて会った渡邊さんから茅葺を燃やした灰で釉薬ができることを教えてもらいました。
そして、こぼした(屋根から茅を降ろすこと)茅を器に生まれ変わらせるこのプロジェクトが始まりました。
とろろ汁のための茶碗なので、丁子屋スタッフに大きさや色合いなど好みを聞いてくれました。
出来上がった器には1~200までの限定ナンバー入り。
これは14代目夫婦自ら入れさせてもらいました。なので、若干の読みにくさはご愛敬(^-^;
燃やした茅はほんの少しの灰になりました。
2トン車満載の茅は最終的に40Lのバケツ一杯分の灰になりました。
合計5パターンの微妙な調合で、40回以上の試行錯誤を重ねてくれました。
<ざっとですが、前田さんが今回行ってくれた工程>
灰に水を張って攪拌を数日
うわ水を切る、また水を張る
ゴミを取りながら程よくアクが抜けたところで布で濾して絞る。
素焼き鉢にとって乾かす
乾いたら篩にかける
磁石で鉄分を少し取り除く
出来上がった灰と長石など原料を混ぜ合わせる
水を張って溶かす
篩に掛けだまを取る
ミルにかけ粒子を揃える
これで釉薬の完成。
さらにそこから渡邊商店さんのガス釜での焼きに入ります。
焼くという工程でもその時の温度・湿度・窯の火の温度(内部が見えない釜なので温度調整が難しいとおしゃっていました)様々な条件により、釉薬の焼き上がり具合が変わってくるとのこと。
モノづくりの大変さ(面白さ)を感じた今回の器つくりでした。
前田さん・渡邊さん
ありがとうございました!
この貴重な茶碗は限定に200個。
そのうち半分は昨年ご支援いただいたクラウドファンディングの支援者の皆様への返礼品です。
残り100個は一般の皆まさにお譲りいたします。
大切な方への贈り物など。10年後も20年後も、どうか大切にしていただければと思います。
\10,800(送料・税込み)
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