丁子屋 十四代目ブログ

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カテゴリー:十四代目のひとりごと

ちょっと古い写真の話

十四代目のひとりごと

店内に飾ってある写真です。

このあたりの歴史はテレビでは取り上げられにくい話題ではありますが、それでも江戸時代から現代までの移りかわりを伝えるものです。

現在もまさにコロナに直面してます。

きっとどの時代のみんなもいろんな問題に直面していただろうし、まったく平坦な人生なんてないと思います。

 

今でいうと

通信販売を始めたり、
マイクロツーリズムのような街道沿いや地域ごとの連携が動き出しているのは

 

こんな逆境だからこその
「生き残りをかけた進化」なのかもしれません。

 

いずれ当たり前になってることも、

「あの苦しみの中だからこそ生まれたよね」って振り返られる日が来ます。

 

 

その時の為に、

この長いトンネルの先にどんな風景を見据えながら、今どう動くか。

そう考えたらとてもしんどいけどドラマチックな瞬間なんだと思います。

 

「大きく変わる」と書いて「大変」

 

これも何となくわかる気しません?

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店内に設置してあるちょっと古い写真

 

 

キラキラスーツの岡本太郎さん(右)と12&14代目。

残念ながら全く覚えてません(;^ω^)

 

1964年、前回のオリンピック聖火リレー。

東海道も走ったようです。

 

1970年かやぶき移築前の丁子屋。

角度は浮世絵と同じアングル。

同じ場所で、同じアングルなのに。

やっぱ茅葺があるのとないのとでは、かなり違った風景になります。

1970年解体風景。

先ほどの太郎さんの部屋が街道沿いに面していましたが、

それを後ろに引きずって(引家【ひきや】というそうです。)できたスペースに茅葺を移築しました。

 

1971年4月16日

先月移築してからちょうど50年を迎えました。

 

戦後からはシベリアに抑留、4年後に命からがら帰還し、丁子屋に婿入りした12代目。

その奥さん(僕の祖母)とともに戦後から復興、経済成長の時代を乗り切ってくれました。

その間、茅葺を移築したり、自然薯の栽培を静岡に普及させたりと、祖父は丁子屋の基礎を築いてくれたいわば創業者。

その祖父の話をニコニコと、いつも聞いていた祖母の姿は今もしっかりと記憶に残っています。

 

 

11代目賢吉さん

僕が小学校の時に他界しましたが、13代目の話によると

擂り粉木を握り続けたことで手には硬い「たこ」があったんだそうです。

 

当時は人を雇うほどの店でもなく、街道の茶店だったと思うので

まさに浮世絵のあの雰囲気だったんだと思います。

 

大正時代には「汚すぎるので、もしとろろ汁を食べたいのなら「府中」(現静岡市街地)まで行って、

器を借りてきた方がいいよ」と書かれた小説も残っています。

それを乗り越えてきてくれたおかげで今があるんだなと。

知らないだけでどの時代にも苦労があったようです。

広重版画を読み解く

ここまでくると、先人に感謝ってなりがちですが。(それも大切ですが)

こんな不安な状況の中、日々お客様の為に頑張ってくれているスタッフや、そして自分の家族に。

 

 

今「ありがとう」と直接言える人たちにちゃんと感謝を伝えながら、

変えていくべきは変え、残すべきは残していかなきゃなと思いした。

 

「今」を大事にしていきたいなと思います。

店の灯りは消さない!

十四代目のひとりごと

新型コロナウィルスの大きな影響を世界中の皆さんが受けています。

そんな中、自分たち飲食店にあっては、店舗存続も危ぶまれる深刻な状況のお店も多くあります。

とても不安になります。

 

それでも日々お越しいただけるお客様に対しては「来てよかった」と言っていただけるよう精一杯の気持ちでサービスしたいなと考えてますし、

「おいしかったよ」の一言でホッと安心させてもらえます。

 

さらに加えると

ぼくたち店舗側で行える感染対策とともに、お客様のご協力あってこそのWITHコロナ。
そういう意味ではお客さまもスタッフもみんなで楽しむ空間作りをしているんだと思います。

 

↓店頭の発券機で密を避けてのご案内&消毒

 

↓全てのお客様に対し検温器の実施のお願い

 

↓お客様入れ替え時のイス・テーブルやお品書き、卓上の什器などのアルコール消毒の徹底

 

↓万が一感染が起きてしまった時の緊急連絡のために各グループ代表者様の氏名・連絡先記入への呼びかけ(1か月間保存し厳重に処分します)

食品衛生協会加入者のみ入られるコロナ発生時の保険もすでに加入済み。

スタッフの検温の実施も毎朝徹底しています。

 

楽しんでお食事していただきたいし、スタッフには安心と喜びをもって働いてもらいたいと考えます。

 

この状況の中飲食店の運営に関して、個人的にこの頃強く思うことは。。。

3人の子どもが大きくなって、定休日に奥さんとゆっくりご飯を食べられる機会も増えました。

 

 

その中で出る話題はというと
子供のこと、仕事のこと、笑ったこと、失敗したこと、「こうした方がいいんじゃない?」って作戦会議や、たまにグチも(笑)

 

 

そんな話をする時ってやっぱり「美味しい料理」があったり「素敵な空間」があったり、

子どもや仕事と向き合いっぱなしの日常ではない、

どちらかというと飲食店自体が「非日常」の空間だったんだなと思います。

 

コロナ禍で多大な影響を受けてる外食産業ですが、

それだけ人と人とが向き合って、仲を深める場所。
だからこそまた明日からの日常を頑張れるのかもしれません。

 

こんなときだからこそあて言葉にしてみました。

僕たち飲食に関わる全てのみなさんの存在意義。

 

どんな内容でも「仕事」そのものが「誰かに喜んでもらうこと」なんだろうなと思います。

 

正直、国の補償制度を使えば

今の状態なら雇用を維持するために休業し、経費を最大限抑えることで店を存続させることも可能です。
まだその選択の余地があるというだけでも本当にありがたいことだと思います。

 

ただ、それでも来ていただけるお客様はゼロではありません。

こんな状況だからこそ「ちょっとしたご飯の時間だけでも気持ちをやわらげたい」という方もいるはずです。

現に僕自身がそうです。

 

 

 

そして自然薯生産者含め取引先業者さんに対しては苦渋の決断だと思いますが
「休むよ」の一言で売上が無くなってしまいます。とはいえ生産者あってこそのレストランです。

 

 

なのでこれからは傷みも喜びも共有していければと思っています。

 

 

だから店は開けます。

お客さまやスタッフのためにも衛生・感染予防管理をしっかりしながら頑張りたいと思います。

近い将来振り返った時に、みんなで頑張ったねって言えるように(^^)

 

 

 

 

そんな中、

 

先日オープンしたばかりの用宗「HUT PARK」に行ってきました。

ハンバーガー屋さんなど、これから続々と素敵なお店が入るんだろうと楽しみです。

「 用宗 熱いです! 」

=安倍川以西おもろいです!

➡丁子屋(丸子地区)から車で15分ですので、新しいデートコースに加えてくださいませ!

 

 

ご挨拶

十四代目のひとりごと

今年も大変お世話になりました。

 

あっという間の一年でした。

 

長くはなりますがズラッと忘備録として一年を振り返りたいと思います。

 

飲食部門としては

○味噌工房ができ、駐車場トイレ、売店(カネカ園さん)も新設。

○その味噌を使った静岡和牛の丁子屋味噌漬けローストビーフが地元スーパー「しずてつストア」さんの精肉部門で社内投票1位を獲得!(真光さん、しずてつストアさん)

○廃棄されてたむかごを活用して焼酎の開発への協力も行いました(杉村さん、杉井酒造さん、販売協力いただいたとろろレストランととろさん、匠亭さん、一松園さん、酒販業者さん、生産者のみなさん)

そこからの発展として陶芸家の杉村参郎さんのむかごの酒粕を活用した堆肥作りも支援してます。循環型農業の実現も遠くありません。

○大学生と半年間、一緒に商品開発を行い「丁子屋焼き」という新名物ができました。

 

そして現在、冷凍の味付けとろろを開発中。

 

イベントとしては

丁子屋の空間でやりたい!という皆様とのご縁が増え、今年実現したイベントには

○雅楽(花舞鳥歌風遊月響雅楽団さん)

○ててて往来会(共生実行委員会×ててて協働組合さん)

○こだわり家具の展示&販売会(金鱗さん、すまうとさん、木工芸牧野弘樹さん)

○とろろ寄席開催(次回1/25土曜)

○アコースティックライブ(拝郷メイコさん「トシノセツーリスト2019」)

あとは今までになかったこととして

お話をさせてもらう機会も何回かいただきました。

○地方創生経営者フォーラム/主宰チエノワさん

○ライフツーリズムフォーラム/TSJさん

などなど。

 

 

そして一番大切な現場では

○ありがたいことに若いスタッフも増えました。

○ミーティングを重ね、みんなの意見を反映できる環境作りも進んでいます。

その結果

○「丁子屋御膳」

→年末からは厨房の意見で、季節ごとに変わる箱膳も提供が始まりました。

 

地域でも

○発展しよー会発足:丸子で楽しく商売する皆さんの集まりです。

➡︎現在、小学5年生130名とのコラボ企画実施中。小学生自らが自分たちの地域の自慢を発信します!

○丸子まちづくり協議会商工部会発足

➡︎用宗アカモクプロジェクトにて、丸子内8店舗のとろろ提供店が連携しはじめました!今朝の朝刊でも掲載頂きました。

 

 

 

多くの方の意見や、力をお借りしやってきた2019年も昨日無事に営業を終わりました。

 

お客様をはじめ、関わってくれた多くの皆さまに感謝申し上げます。

 

 

そして来年2020年10月12日

自分、柴山広行は事業継承し、代表にならせていただいきす。

 

 

この日時には

お伝えしたいいろんな意味があります。

 

まずは10月12日が

歌川広重さんの命日であることから、この日を事業継承の日と決めました。

やはりこの絵一枚あったお陰で今の丁子屋があり、これからの丁子屋がブレずに進んでいける道筋になってると思います。

 

さらには

旧暦や10月12日は松尾芭蕉さんの命日、

9月12日は十返舎一九さんの命日でもあり、自分の誕生日でもあります。

 

2020年という年も

ご存知のようにTOKYOオリンピック開催 

 

そして丁子屋の茅葺移築50年&法人化50年

 

となってます。

 

 

とは言え、

個人的には今年家族旅行でアメリカも行けたし。キャンプもまた行きたいし。富士山も家族で登りたいな〜

とも思いつつ。

 

引き続き

家族や社員、地域(丸子・静岡・東海道など)を大切に、時間とお金の出口を考えて楽しんでいきたいと思います。

 

今年も最後までありがとうございました。

皆様にとって来年も素敵な年でありますように。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

柴山広行

 

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