なにを残すか?考えている
わたくしごとですが今年、
代表取締役になる予定でいます。(今は取締役社長)
ちょーっと長いですが。
今の気持ちを忘備録的にまとめました。読むのが面倒くさくない方、お付き合い頂ければ嬉しいです。
株式も数年かけて父親から譲り受けてきました。現場のことは妻と現場のみんなとで二人三脚で作り上げてきてます。なので運営自体が大きく変わるわけではないですが、気持ちの上では一つの節目だなと感じてます。
そこで、
個人として、経営者として、
改めてどこに向かうか、何を残すかを考えてます。
で、結論から言うと
「安心して活動できる丁子屋/東海道を残す」というとこかなと思います。
「活動」には『生きる/暮らす、遊ぶ、仕事する』などが含まれます。
「丁子屋/東海道」は『有限会社丁子屋と、東海道の宿場である丸子(静岡)という地域、ひいては東海道全体』を指します。
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メディアに取り上げていただいたり、周囲からは「創業400年」ということで「すごいですね」って言っていただけます。
それはすごくありがたいことです。
何より1代では到底築けない信頼と関係性、そして多くの方に知っていただいてることは、自分1人ではできない長年の積み重ねがあります。
ただ僕には大きな勘違いがありました。
それは、小さい頃からそんな状況で育ってきた僕は
『その歴史=自分の評価であり、守るべき価値』
だと思ってしまっていた、ということです。
今まで続けてきたことが大事だと感じていました。さらに入社前から赤字が続いていたのでどうやったら売上が上がるかに必死でした。
要は
自分のことしか考えられませんでした。
数字を追いかけた結果、廃業させてしまった漬物農家さんもいます。子供のことも妻に任せっきりだった時期もあります。最悪でした。
特に妻には「子供達に嫌な思いさせたり、自分たちが苦しみながら仕事しなきゃいけないならそんな店潰れた方が良い。」「ご先祖さんも子孫が苦しむことなんか望んでいない」と、本当によく言われました。
そのくらい僕は「そうすべき」に囚われていたんだと思います。
でも「守るべき伝統や文化」に囚われず、
『父親として』妻や家族のことを思う。
『事業主として』は、スタッフや取引先、そしてお客様のことを思う。
ただただシンプルに、そして当たり前に、そのことを大事にできたのなら、今よりもっとよかったかもなと思っちゃいます。
今よりもっと未熟な自分だったので
産みの苦しみの中で得た経験かもしれませんが、
二度と間違えてはいけないなと思います。
ホント今さらではありますが。
妻には最初っから言われてたんですけどね(汗)
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今年僕は45歳。思えば高校も大学も普通に行かせてもらいました。
でも今の20代の皆さんが学生の頃、東日本大震災を経験し、10代の皆さんはコロナ禍での学生時代を過ごしています。
息子たちもこの春、小・中学校を卒業しました。
卒業式に参加する中で感じたのは、それでもみんな、この状況の中で明るく元気に、できる形で頑張っていた、楽しんでいたことです。それを先生方も必死に支えてくれていたんだと思います。
何が言いたいかというと・・・
震災やコロナなどで、僕とは違う「当たり前」を乗り越えている世代がこれからどんどん社会に出てきます。
いろんな制限を感じながら、それでも今できることを考えながらそれを「当たり前」として動いている世代です。
そんな未来に、僕は何を残せるかなと考えています。
具体的なことはまだ分かりません。それは自分ではない誰かと一緒に実現することだと思います。
それでも安心できる場所を目指したいなと思っています。そのためにもまずは自分自身が安心してもらえる人になりたいなと思います。
で、その結果
今まで繋がってきた歴史や文化がさらにパワーアップして繋がっていけばいいなと思います。
こちらは大阪心斎橋筋のど真ん中、
大阪浮世絵美術館さんにて行われている
「北斎・広重 浮世絵と巡る日本の名所~旅行ブームがやってきた!~」展↓
展示の中で、浮世絵にも描かれた現役の店として案内していただいてるのですが、そのことを朝日新聞さんにてご紹介いただきました。
いつまでも応援してもらえる場所であり、そんな人でありたいなと思います。
長々とお付き合いありがとうございました。
柴山広行
今を生きる僕たちの評価
最近嬉しかったこと
清掃などを含めた日頃の品質管理が評価され、サッポロビール様より「パーフェクト静岡麦酒」提供店として認定いただきました。
表彰してくれたサッポロの営業担当者様によると、覆面調査が入っていたんだそうです。
とてもありがたいことです。
『今の自分たち』が
やっていることを評価していただけてとても嬉しかったです。
お客様やまだ来店したことのない方からすると、
「創業400年のとろろ屋」
とか、「浮世絵に描かれた店」
というのが一番インパクトのある丁子屋の導入部だと思います。
これはどう頑張っても他店に真似できない部分だし、強みですし、今あることがとてもありがたいと思います。
でも「長い歴史」という強みだけで、商売がずっとうまくいく訳ではありません。
飲食店としての取り組みやこだわり、現場スタッフの一つ一つの努力がお客様の「来てよかったね、また来よう!」に間違いなくつながっていると思います。
朝礼でも
「主役は今現場を支える僕たち、
1人1人なんだ」
と、伝えています。
とてもありがたいことに2022年7月の売上は(少なくとも)過去5年の同月で一番良かったです。
今まで積み重ねてきてくれた信用と、自分たちの取り組みが少なからず数字という結果につながってきてるのではないかと思います。
あと、
数字よりもっと大事なことは
○お客様が続いてくれること。
○ここで働きたいというスタッフさんが続いてくれること。
○ここに売りたいという生産者や取引先が続いてくれること。
日々普通に暮らすこと自体が、とても難しく感じられる時代です。「当たり前」を大切に、今を楽しく積み重ねていきたいなと感じます。
その結果、
「じゃ俺らもやるか!」みたいな
次の時代の方がそんな気持ちになってもらえるような店や地域になればいいなと思います。
そこまでが、自分の評価として試されてるところかなと思ってます。
8月に掲載いただいた産経新聞さんの記事です↓
#丁子屋 #とろろ汁 #静岡県はとろろ県 #自然薯 #東海道 #丸子
だから挨拶(関係性)は大切
僕の妻がよく子供に言っていることは
「とにかく挨拶だけはちゃんとしなさい。そうすればみんな味方になってくれる」
日頃の関係性が最終的には
『全部自分に返ってくる』んだなと、
40歳を過ぎたあたりから身にしみて感じるようになりました。
普段ろくに挨拶もしない方と、日頃から挨拶し対話できてる人からのヘルプとは対応の仕方が変わってしまうもの。
本当はどんな相手にでも「その時できることを尽くす」ような人間になりたいものですが。。。
日頃の対話を重ねていき、「お互い様の関係」を築いていきたいなと思いました。
自然薯生産者さんの畑を見させてもらいながらそう思いました。
(1人では)必ず迷子になる僕に付き合って道案内してくれた中嶋さんありがとう♪
おかげで今季植え付け後の視察も無事終わりました。次の視察は秋の収穫前です。
この常さん倉庫にて⤵︎
ツバメのために出入り口を作ったり、倉庫ではふん対策でシートを敷き詰めて貸し出したり。毎年60〜80羽のひながかえっていくそうです。多い年は100羽にもなるとか。優しい農家さんです。
#静岡県はとろろ県 #なかじま自然薯園 #丁子屋 #自然薯 #とろろ汁 #在来自然薯 #圃場視察
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