丁子屋 十四代目ブログ

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カテゴリー:東海道のこと

宿場なう

東海道のこと

先日行った茅葺修復お披露目会。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!遠くははるばる京都、大阪、東京と東海道の人の繋がりの広がりと、確実に上がってきてる熱量を感じました!

最後まで残ってくれた皆さんと、丁子屋スタッフ。一生に一度の機会となりました。

 

 

趣旨としては茅葺のお披露目でしたが、東海道の人の繋がりを強めたいという思いがありました。

 

 

自分だけが知ってるよりも、より多くの宿場の方や、東海道を楽しんでる皆さんが同じ時間を共有できる瞬間にしよう!

 

自分の独断と偏見のみでお声かけできる機会なんか、茅葺修復披露のこの瞬間しかないなと思ったからです。

 

今自分の知ってる範囲内で、世代も地域も超えて、東海道を楽しんでる皆さんに集まっていただけたかと思います。

 

でもまだまだ自分の知らない多くの方がいるはずです。そんな皆様と今後、多分間違いなくお会いできると思うのでとてもワクワクしてます。

 

13代目挨拶。

 

静岡新聞さんが収めてくれた茅葺修復など様子をみんなで振り返りました。

浮世絵伝道師:牧野健太郎さんによる目から鱗の浮世絵おもしろ話!

(世界一と言われるボストン美術館のすべての浮世絵のデータ化をされ、そのデータを拡大してみることで、聞いてるみんなを浮世絵の世界に誘ってくれました。)

 

 

静岡アサヒテレビさん、SBSテレビさんによる取材。これだけ囲まれての取材は人生初でした(^^;

 

天神屋さんガイアフローさん(静岡にできたウイスキー蒸留所)にも出店していただきました。

※お写真撮れずすみません。

 

 

 

左:歴史散策で有名なひげの梶さんこと梶本晃司さん

右:箱根甘酒茶屋、13代目山本ご夫妻

 

 

愛知県よりあつた宮宿会のお二人。

宮宿かるたや日頃の活動のPR!

 

 

老舗和菓子屋若旦那が集まった 本和菓衆(ほんわかしゅう)

関宿:深川屋、服部さん

宮宿:きよめ餅本舗、新谷さん  

京都:井筒八ッ橋本舗、津田さん

 

するが企画観光局:杉本さん

おんぱくで有名なSACLABO大場さん

 

 

 

まだまだご紹介しきれなませんが、とにかく感じたのは東海道はアツイ!

 

商売やりながら、地元の自治会の活動もしながら、地域おこしもしながら。

 

 

これこそ「宿場なう」

 

 

実は来年の2月。

静岡で全国街道交流会議というイベントがあります。

 

そこからラグビーワールドカップ、そして2020年の東京オリンピック。

 

今の宿場に残る建物や歴史、文化。

形として残ってるものは多くはないけど、それでもそこに暮らすみんなの思いはとても熱い!

それに宿場って面白い!

 

これからの東海道に期待してください。

 

 

東海道は生きている!

東海道のこと

2018.4.13

約2か月ぶりに広重さんの風景が戻ってきました。


今回大変大勢の皆様のご支援をいただき、無事に茅葺屋根がよみがえりました!

職人さんより、できあがりは「黄金色」という言葉をよく聞いてましたが、本当にその通り。

いよいよ明日、2018年4月13日
次の20年を目指し、新たなスタートを切ることになります。

先日ご報告した、今までの振り返り記事はこちら↓

https://readyfor.jp/projects/tororotokaidochojiya/announcements/74878

◇ご支援金について
今回ご支援いただいた総額11,227,000円は茅葺修復費用に加え、茅葺屋根と隣接する建物との雨の取り合い部分、(下地となる屋根の雨漏り対策のための板金工事や足場など)この風景を守るための修復作業に活用させていただきました。

◇これからの返礼品のご報告

むかご羊羹➡現在ようやくようかんそのものが出来上がってきました。包装資材などパッケージにも今回、たくさんのメッセージを込めてます。仕上がり次第間もなくの発送となります。

◇近藤房之助さんこけら落としライブ(若干お席はあります)

日時:6月16日 

19:00~ かやぶき屋根の下でのライブとなります。
料金:¥6,000(1ドリンク)

お問い合わせ:054-258-1066

今回いただいたもの。

皆様からのあたたかな気持ち。
お店とお客様というだけではない、お金では絶対買えない関係性。

江戸時代、歌川広重さんが描いた「保永堂」版の浮世絵は55枚。
東京から京都を描いた55箇所で、今もその風景が残る場所はほとんどありません。

だからこそ今回のプロジェクトは多くの宿場のみなさんからの応援もいただけました。

でも、

それは今回に終わることではありません。これからが始まりな気すらしてます。

なぜなら東海道は生きているからです。

あと2年でオリンピックです。

ここからは僕1人の妄想ですが。。。

オリンピックの時に3〜4,000万の外国人が来日すると言われています。その多くの方が東京だけでなく、京都・大阪を目指すでしょう。

その際、新幹線で行くのもいいですが、できればリアル東海道を通ってほしいなと思っています。


そこには浮世絵に描かれた風景が残っています。


江戸の旅人が楽しんだ名物があります。


そして、今も商いを通じ、その土地を盛り上げようと頑張ってる皆さんがいます。そこで子育てをし、暮らしを楽しむお母さんたちがいます。

僕は14代目と呼んでいただいてますが、知ってるだけで東海道には同じ14代目が4人はいます。もっといるかもしれません。(上の写真の方も。関宿の14代目)

でもほんとうは。
14代目とか関係なくて、

その土地を愛し、何とかしたいという思いを持った大勢の皆さんがいます。


その人と人がつながれば、東海道は絶対面白くなるなと思います。

かつて多くの旅人が行き来し、宿場や旅路を楽しんだ、めちゃくちゃ面白い日本になるんじゃないかな?

そんな妄想が

今回のプロジェクトをきっかけとして、何だか実現できそうな気がしてきました。

宿場の皆さん、東海道ファンの皆さん、浮世絵ファンの皆さん、

自分1人でははかり知れないほどの、多くの方の思いがある道なんだなと思います。

これからも
その一つ一つを紡いていければなと思っています。

広重さんの「丸子」の風景を残すプロジェクトはこれで一旦終わりです。
次回は20年後の葺き替え予定です。

でも。

東海道全体で言えば、

沢山のいまはないかもしれない風景を残し、伝えて行く活動はこれからが本番かと思います。

今後ともぜひ東海道や日本全体に残る風景、名物、茅葺のような伝統技術、そして今を生きる「ヒト」にご注目いただき、みんなで楽しんでいければいいなと思います。

今回の挑戦は間違いなく一生に一度の経験でした。

次回20年後の葺き替えの時に、丸子や東海道、日本にどんな風景が残っているのか。

それは今からが始まりだと思います。

引き続き応援よろしくお願いいたします。

2018.4.12
丁子屋 柴山広行

東海道にある二つの茶店

東海道のこと

箱根には茶屋があります。
歌川広重さんの丸子も「名物茶店」という副題がありますが、こちらはまさに峠の茶屋。

 

今夏のクラウドファンディングをはじめいろいろと応援していただき、
宿場のつながりをとてもありがたく思えるお店の一つです。

 

バス停の名前も「甘酒茶屋」

 

 

9年前(2008年)茅葺を新築したんだそうです。メインコンセプトは「不便さ」。
寒くても防寒できる対策はせず、毎朝囲炉裏に火を入れて。快適が当たり前になった今だからこそ
こうした生活の中での苦労や、先人たちの知恵ってあるのかもしれません。

 

丸子宿のとろろ汁も十数軒並んでたそうですが、箱根の甘酒茶屋も9か所あったんだそうです。

 

 

今なお残る箱根の石畳。
行政がイベント的に保全活動をしかけたり、地域の方による保全基金のような仕組みがあったり。
宿場同士の情報交換はとても有意義。

 

抱える問題も共通することが多く、
・若者が少ない
・後継者がいない
・地域の歴史を伝える人材がいない  etc。。。

 

 

復元された一里塚前で丸子:14代目奥さんと箱根:13代目山本さん
お互いの『宿場あるある』で盛り上がってます。

 

 

同じく

左:(箱根)13代目 山本ご夫妻
右:(丸子)14代目 柴山夫婦

 

奥さん同士も他県で出会い、はるばるそれぞれの地にお嫁に来たとのこと。(しかも共通して関西で出会ってる)
出稼ぎじゃないけど、跡取りは出会いを求めて関西へ行く傾向があるようです(笑)

 

 

 

       左:箱根宿「甘酒茶屋」  右:丸子宿「丁子屋」

丁子屋の安全祈願の札を参考にしてくれたんだそうです。
東海道全体に、旅人の安全を祈る宿場の皆さんがいてくれます。

丁子屋ショップサイト

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