丁子屋 十四代目ブログ

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進化する丁子屋①冷蔵庫

丁子屋のなかのこと

お客様が入ることはないですが、丁子屋のバックヤードは自然薯を提供するための要塞です。

 

【自然薯の動き】
県内生産者から年間12~14tの仕入れ
➔冷蔵庫から出庫
➔毛を焼く(通称「毛焼き」)
➔洗う・傷をとる
➔すりおろす
➔調理
➔提供

という自然薯の動きです。

 

それらをまかなう設備は1965年前後(昭和40年)に作りました。
茅葺き移築に伴い、建物全体で自然薯の供給設備を作ったんだと思います。

 

で、この度冷蔵庫新設しました。

 

この夏も故障の心配もなく乗り越えられます!

変えちゃいけない価値観

十四代目のひとりごと

人間の価値観って勝手だ。

時代が変われば価値観も変わるもので、

というか価値観が変わることを「時代が変わる」と、表現するんだろうな、とか思います。

 

 

丁子屋で言ってみれば

50年前は大反対されながら移築した茅葺古民家も、今では文化庁も「国民的財産」と認めてくれた文化財になってたりして。

 

でも身の回りの当たり前の中にこそ、実はとても大切なものがあったりするんじゃないかなと思う。

 

 

ただし、身の回りはとても変化が早い。

便利になることは当然歓迎したい。

変わること=発展=素晴らしいこと

と全ての変化をそう捉えてしまうのは怖さもあるなと感じる。

 

 

だからこそ、何を残して、何を残さないのか。

ブレない判断基準があった方が良い。

「振り返れば未来が見える」という祖父の言葉が響いてきた。

 

 

ーーーーーーーーー

この夏休み、妻の帰省を利用して、話題の大阪万博に行ってきました。

人工心臓もすごかった。そう遠くはない未来に今まで救えなかった命が救われるはず。

 

 

でも個人的に何が良かったって、

大屋根リングからの夕焼けをみんなで見れたことかな。

 

 

さらにその帰り

1970年の万博会場にある岡本太郎さんの太陽の塔の中にも入ってきました。

 

過去➡︎現在➡︎未来

という万博テーマに加え太郎さんが加えた

「人間の身体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」

 

太陽の塔について語られているのはこれだけで、あとは自由に感じてくださいとのことでした。

 

 

1番最初の「過去:根源」というテーマにあったのは

「いのち・ひと・いのり」

 

55年前の万博の中心にあって、何を大事にすべきか、変えちゃいけない価値観を示されてるように感じた。

語らずして語る太陽の塔

 

 

 

 

奇しくも万博が開かれた1970年は丁子屋が法人化した年でもあり、茅葺移築を開始した年。

半農半商だった柴山商店から企業としての転換期の始まりの年でもあります。

 

満洲への出征、4年に及ぶシベリア抑留からの帰国、その後婿入りした祖父が中心となり、世間の価値観とは逆行して茅葺を移築。

 

変わりゆく価値観の中で、変えちゃいけないなと思うこと。

 

そして世界的にみても変えちゃいけない価値観だなと、原爆の日、広島市長の平和宣言を見ながら思いました。

 

 

いのち、ひと、いのり

 

 

 

戦争はいらない。

人との出会いを大切に。

 

終戦の日に他界した祖父にも通じるものがあるなあと感じます。

太郎さんと12代目祖父と私。

全然覚えてないのがもったいない!

 

8/3,24 とろろ道入門所

自然薯のこと

「浮世絵にも描かれた400年続く老舗の~~~」

みたいなイメージを膨らませて楽しみにご来店いただく方も多くあります(それ自体は大変ありがたいのですが)

 

私個人としては

「ここだけの味/ここだけの空間」を求めてくるお客様の期待に日々応え、どんなに忙しくても頑張って対応してくれるスタッフあってこそだなと感じます。

 

 

だから14代目じゃなくてそんなスタッフがもっと主役になる仕事が作れたらいいな~と常々思っていたのですが。

 

昨年より静岡市感動体験のまち創造事業に参画し、体験プログラムの商品化を目指すこととなりました。

 

そして

WAmazingさんに伴奏支援していただいてるおかげで、みんなでワイワイいいながらスタッフ主役の体験プログラムの商品化が劇的に進んでいます。

 

まさにイメージ通り

 

スタッフとて最初からすり鉢がうまく使えるわけではありません。

(ご自宅にすり鉢がないってご家庭も結構ありますもんね)

 

 

料理長直伝でとろろづくりのポイントを学びます。

おろし金ですりおろす
➔すり鉢&擂り粉木であたる
➔卵やマグロの煮汁など丁子屋オリジナルの下味
➔自家製白みそ&カツオだしの味噌汁でのばす
➔つーとんとんを見極める
➔完成!!

 

 

「つーとんとん」???

 

このプログラムの、いや丁子屋のとろろ汁を作るうえでの大切なキーワードです。

 

「つーとんとん」の見極めは・・・・やはり体験するしかないのです。

 

 

そして、

とろろ汁を語るならまずは生産者の声を聞かなきゃ!

 

ということで植え付けを終えたばかりの生産者お疲れさん会も兼ねて、ノンアルでとろろパーティー🎉

「掘り上げるまでわからない博打みたいなもんだよ」と、その苦労を肌で感じました。

 

「作る人がいて 調理する人がいて そして食べる人がいる」

これでようやく「静岡県はとろろ県」が完成します。

 

 

 

入門された方に授与される証明書

大切な方を『とろろ汁で』おもてなしすることで初めて「とろろ道」は開かれます。ぜひご家庭にて実践していただきたいです。

忘れないように七箇条としてとろろ道のポイントをまとめてあります⬇︎

次回開催は8月3,24日(日)15:30~
夏休み、お子さんとのご参加でもお友達同士・ご夫婦でのご参加でも♪
Let’s とろろパーティー!

お申し込みはこちら⬇︎(manavivaサイトに移行します)

https://manaviva-suruga.com/tour/LIFE.html

 

【 入門所詳細情報 】

・料金/税込み
(大人)6,600円/(小学生~大学生)4,400円

・体験内容
座学:浮世絵から見るお江戸妄想体験&静岡県はとろろ県(講師14代目) 
体験:とろろすりおろし体験
お食事:自然薯・みそなど素材から味わい、調理法による味と香りの変化を楽しんでもらうフルコース、デザートには選べる特製アイス(自然薯・むかご・みそ)(3,300円相当)

お写真の甘味がアイスに代わります⇓

 

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丁子屋ショップサイト

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・土日祝日は20名様以下
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※お正月、G.W.、お盆、連休などの繁忙期はご利用いただけません。ご了承ください。
※お食事以外でのご利用はご遠慮願います。
※夜は混み合うこともなくスムーズにご案内できます。

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平日  11:00〜14:00
土日祝 11:00〜15:00(L.O)
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