丁子屋 十四代目ブログ

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2017年振り返り①理念作りました

丁子屋のなかのこと

残りわずかとなった2017年。

営業日も今日までですが、ここから駆け足で今年を振り返ろうと思います。

 

 

まずは今年2月

企業理念を作りました。

 

丁子屋理念
『みんなが安心できる場所であるために、丁子屋が丁子屋として、あり続ける』

 おかげさまの土に幸せの種を蒔き続けよう。
 一人一人を家族のように大切にしよう。
 お互いを信じあおう。
 ただ違うだけ、自分らしく一緒に楽しもう。
 その時の「今」を積み重ねていこう。

 

ご挨拶

 

 

地域の取引先さまや、一緒にイベント運営してもらってる皆さん、自然薯生産者さんなどをご招待。

 

がちがちに緊張したとこから始まった理念発表会。
バブル期のこと、食中毒のこと、その後の経営判断で農家さんを苦しめ、社員さんたちも痛み分けをしてきたこと。

そんな経験から、同じことは繰り返さないように。
みんなが安心できる場所を目指していくことを決めました。

 

現在、その理念の実現に向けて少しずつ少しずつ。仕組み作りをしているところです。

 

その後はみんな一緒にとろろパーティー!

 

 

ノンアルコールですが、とろろの歌まで始まりました♪

 

社内では毎月「会社をよくするミーティング」を行っています。
意見交換をしながら、みんなの会社にしていきたいものです。

 

 

生産者がいて、お客さんがいて、自分たちがいて、背中には次代の子供たち。

これからもこの風景を目指します。

 

天神屋さん×丁子屋?

丁子屋のなかのこと

昨日10/31に来てくれたのはあの!天神屋さん。

 

食材商社の小倉屋さんからのご紹介でつながったご縁でしたが、なんとそのうちの一人は高校の同級生!
こういう繋がりって地元ならではでいいですよね(^^)/

 

 

で、

 

子供食堂のこととか、マルシェのこととかいろいろ興味深く聞いてくれて。

 

 

一回見学にということで。

 

 

見るだけといわず、「味噌作り」やっていただきました。

岡部の「かど万さん」からいただく生きた糀と、用宗の「あらしおさん」からの塩を混ぜます。

 

 

写真撮り忘れちゃったけど、北海道産の「つるむすめ」という大豆を9時間ゆでて、

 

 

 

その煮汁と大豆

 

そして先ほどの糀を混ぜ、すりつぶします。

 

丁子屋の新人(折り紙師匠)のタケちゃんの指導のもと、味噌作り開始~。

 

 

同級生の野尻君も腰が入ってていい感じ(^^)/

 

天神屋さんたちのスタッフさん同士、日頃の関係性が感じられるとてもアットホームな味噌作りとなりました~。

 

 

半年後、きっと美味しい味噌になるでしょう!

 

 

 

人がつながることで、新たな可能性もまた広がりますね。

 

このつながりがどう広がっていくか。

また一つ楽しみをいただけました(^^)/

9月2日「だから茅葺きは残したい」

丁子屋のなかのこと

2018年2~3月に約40年ぶりの茅葺の総葺き替え(敷いてある茅や骨組みとなる竹を新しいものに変えます)を予定しています。

 

それに伴い、クラウドファンィングReadyforさんにて総費用1,300万のうち1,000万円の支援を募っています。 
現在50日が経過し56%。皆様のご支援をお待ちしております。

https://readyfor.jp/projects/tororotokaidochojiya

 

 

その中で、実際に来年修復を行ってくれる茅葺職人さんや大工の棟梁のお話を聞く機会を設けました。
題して

「だから茅葺きは残したい」

 

やってみた結果

「やっぱ茅葺は残しましょう~!」って感じになりました。

 

当日はSBSテレビの鈴木俊夫さんに取材いただきました。
放送は今週末9月16日16:54「元気!しずおか人」です。

http://www.at-s.com/sbstv/program/genki-shizuokajin/

富士山茅葺産業:峯さん  杉江建設:杉山棟梁  丁子屋14代目:柴山  SBSテレビ:鈴木俊夫さんはじめスタッフのみなさん

 

お陰様で当日は満員御礼!多くの方に職人さんの苦労や思い、そして伝えられてきた技術を知っていただくことができました。

で、会場はやはりこの茅葺の下。
ちょっと窮屈かもしれなかったけど、来年ここで行われる工事の様子を今からイメージしながら、楽しんでいただきました。

 

 

実際の丁子屋の屋根の上の状況を写真でご覧いただきながら、職人の峯さんが健康診断。
二つの建物が重なってるという部分がとてもこの茅葺の難しいところです。

 

くぎを使わない茅葺建築。今では作れなくなってしまっています。
今ここにあることが価値であり、先人たちの苦労の中で受け継がれてきた技術をつなぐことで、歴史とともにその思いもつなげていきます。

 

実際に使用する茅を持参してくれました。この束を来年は1,200束使うそうです。そして、国内でも有数の産地である御殿場の茅は、世界遺産で有名な白川郷でも使われているんだそうです。

 

以下箇条書きで

・「茅」という植物はなく、使われているのはススキ
・わらぶきもあるが、ススキと違い油分が少ないので5年ほどしか持たない
・御殿場にはススキの採集専門の会社があり、資材としてのススキを提供してくれる(素人でも採集はできなくはないが、その後の処理により屋根材としてのススキに仕上げてくれるのがこの会社さん)
・茅の厚みは一般的には一尺五寸(約45センチ)、大きな家の場合は薄くなりバランスが悪くなるため三尺(訳90センチ)
・特に設計図があるわけではないので、出来上がりの美しさは職人の勘と腕

などなど、会社員から転職し5年目の峯さんが身振り手振りを入れて話してくれました。

 

杉江建設の大工棟梁杉山さん
なんと50年前の丁子屋の茅葺の移築を目撃してるんだそうです。まさかその後の修復にかかわることができるとはと、嬉しそうに話してくれました。

今では電話一本で建築資材が手に入る世の中。かつては次の世代のために木を植え、その木で家を建てた。
時間も手間も何十倍もかかるが、その分家に対する思いは強い。

昔ながらの書き方で描いてくれた棟梁特製の図面や、茅葺にも共通してありそうな大工道具を披露してくれました。

当日受付でウェルカムティーを提供してくれた左:丸子在住のお茶インストラクターの松村恭子さん

中:受付や会場サポートの杉江建設さんのお弟子さん(実娘)中西味里さん

左:受付、会場サポート 浮世絵デザイナーの牧野美和さん

写ってないけど写真提供 とろろ寄席案内人 布村敦さん

サポート:富士山茅葺産業 杉山わかなさん

 

みなさんありがとうございます!

そしてご参加いただいたみなさまもありがとうございます!

 

来年2~3月に行われる茅葺修復。

丁子屋一店舗だけのものではなく、これだけ多くの方の思いや、それぞれに受け継がれてきた技術で作り上げます。出来上がりは黄金色に輝くんだそうです。

 

次回は20年後の予定ってことは2037年ころ?そこで14代目から15代目にバトンタッチかな?

子供のころ見たな~って振り返っていただけるような、この地ならではの、当たり前の風景にしていきたいと思っています。そして、茅の刈り取り作業など、できる範囲内で皆で分かち合いながら、その時を迎えられればいいなと思っています。

放送はSBSテレビ

16日16:54「元気!しずおか人」

YouTube

http://www.at-s.com/sbstv/program/genki-shizuokajin/2017/09/2017916.html

 

追伸:

このトークイベントの後、そのまま職人さんたちととろろパーティーを行いました。
ほぼ全員に参加いただきましたが、まったく写真をとっておらず。

お客様の中に静岡で唯一鬼瓦を商品として作っている方や、藤枝の水車小屋の方など、ふたを開ければそれぞれに皆さん活動されてる方ばかりで。なんだかそのつながりも楽しかったです!またそれぞれにつながりながら、いろんなものを共有できればいいなと思います。

 

最後までご参加ありがとうございます!

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